「歯医者ってお金がかかる」
そう思ってる人はきっと少なくないでしょう。
でも実は、健康でいることこそ一番の節約になります。
理由はシンプル。
“歯を治すために治療費を払う”より、
“歯を守って治療を減らす”ほうが結果的に安いからです。
今回は現在の歯科治療のあり方とともに、疾病予防がいかにコスパがいいかをまとめてみます。
治療型から予防型へ——歯科の役割の変化
かつての歯医者は「痛くなったら治す」場所。
今は悪くならないように定期的に“管理する”場所へとシフトしています。
昔は
悪くなってから歯科医院へ
と言うのが当たり前でした。
しかし、歯科疾患の多くは重症化するまで痛みを伴わないことが多いです。
果たして自分で気づけるのか!?
正直かなり難しいと思います。
現在の歯科医院の主流としては
定期的なメンテナンスで治療を最小限にし、健康を維持する
のが主流です。
保険診療は“病気を治す”ための制度
日本の健康保険は、症状や病気があるときに使う仕組み。
健康維持だけの目的だと、本来は保険適用外です
つまり、理論上。保険で予防はできないことになります。
一番わかりやすいのが、予防接種ではないでしょうか?
自費:インフルエンザにかからないために予防接種を受ける
保険:インフルエンザにかかったので薬をもらう
なんか腑に落ちないそこの貴方!
気持ちはわかります
全部保険にすればいいんじゃないの?
ってことですよね笑
そんなことしたら医療費がとんでもないことになります、、、
自己負担は1〜3割なのですから残りは国が負担しています。
なので財源にも限があるということですね。
保険治療は病気になって初めて使えると言うことを知っておきましょう。
歯周病治療として認められているメンテナンス
例外的に、歯周病の再発を防ぐための継続管理は保険で行えます。
厳密には
「歯周病は治らない病気であるため、維持管理が必要」
という考え方に基づいて行われています。
歯周病という病気を持っているので保険治療になります。
ただ、”歯周病である”ということは結構幅の広い状態で
成人の多くは該当するかなり緩めの基準になっています。
なので、ほぼ全ての人がメンテナンスに保険治療で通院できるという
ロジックになるわけです。
1〜3か月ごとの来院で、検査・クリーニング・ホームケア指導を組み合わせて悪化を防ぎます。
歯周病と並行して、虫歯になってないか大きな問題はないかなど
お口の中をトータルでチェックしてくれる病院がほとんどだと思います。

自分が勤務している歯科医院では、治療終えた多くの方がメンテナンスに通っている印象です。
メンテナンスは「節約」になるのか
治療が必要になってからの通院は、回数も費用も一度にかかりやすい。
一方、メンテナンスは少額を分散でき、治療自体を減らせます。

第三者にチェックを受けたり定期的なX線撮影を行うことで得られるメリットは、早期発見・早期治療です。
また虫歯になりそうなところの清掃指導を行なって虫歯自体を回避できることもあります。
メンテナンスを受けている状態にいかに早く戻れるか?
で考えると長く放置してさまざまな箇所を治療しなければならない人に比べると治療するのに時間もお金もかからないのはきっとわかってもらえるはずです。
これはかなりざっくりした例(自己負担3割)ですが、
- 定期メンテナンス(目安):1回あたり3〜4千円 (残存歯数や医院の設備による)× 年3〜4回
- 治療:1本神経をとって被せ物まで行った場合:約1万円前後
歯石取りも含めるともっとかかる
*点数はあくまで参考 様々な条件で変わります

あなたはどちらがいいでしょうか?
治療すればするほど壊れやすくなる真実
「歯医者の治療長かった〜半年もかかった!これでしばらく安心だ!」
そう思っていませんか?
これって実は大間違いです。
かなり多くの方が誤解されていますが、歯の治療は削れば削るほど
基本的にはトラブルが多くなる傾向があります。
特に、虫歯や歯周病は生活習慣によるものが多いです。
治療した状態を維持するのもキチンした管理が必要です。
歯磨きの仕方や食生活を見直していくのは、なかなか難しいものがあります。
治療終了時を維持するためにはメンテナンスは必須でしょう。
まとめ|“治療費を減らす”より、“治療を減らす”
歯医者に行くとお金がかかる。たしかにその通り。
しかし、定期的なメンテナンスにお金を払うことは最終的には節約になることは間違い無いです。
今回は金銭的な面だけお話ししましたが、歯医者さんに治療でしょっちゅう通うのも
時間的に大きな負担です。
健康をキープするというのはそれだけ価値あることだと思います。
わからないことはXでもブログのコメントでもなんでも聞いてください!
ぜひ、皆様の歯科通院のきっかけになれば幸いです。
気軽にコメントお待ちしております。


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