「保険と自費って何が違うの?」
「高い=良い治療ってこと?」
「そもそも自費診療って何なの!?何でこんなに高いの!?」
びっくりするくらい違いますよね笑
患者さんはなかなか歯科医院でこんなこと聞けないはずです。
でも、同じ“虫歯治療”でも、何でこんなに違うんだろう?

保険が安くて正義!自費は高くて悪!
断言しますが、これは間違いです。
保険診療とは?
保険診療は、国が定めたルールに沿って行う「必要最低限の治療」です。
どの歯科医院でも同じ点数・同じ料金で受けられるのが特徴です。
🦷 代表的な例
- むし歯治療(銀歯・プラスチック)
- 歯周病治療
- 抜歯
- 義歯(入れ歯)など
💬 特徴
- 費用が安く、全国共通のルール
- 材料や治療法に制限がある
- 「早く・効率的に」が前提になりやすい

「歯科治療はできる限り丁寧に行いたいけど、保険だとなかなか難しいんです」
一人ひとりに時間をかけすぎると、他の患者さんを診る時間が取れなくなる。
つまり、“丁寧さより効率”を求められる仕組みなんです。
自費診療とは?
自費診療は、保険の制約を超えて、自由に材料・方法・時間を選べる治療です。
個人的には審美性に加えて歯を守っていく点においても自費診療の方が有利ではないか?
と思っています
🌟 代表的な例
- セラミックやジルコニアの被せ物
- インプラント
- ホワイトニング
- 矯正治療
- スポーツマウスピース
💬 特徴
- 保険で認められていない材料や方法で治療ができる
- 一人に十分な時間をかけられる
- 費用は医院ごと、場合よっては人ごとに異なる

「研修医がやっても、30年のベテランがやっても保険点数は同じ」
これが保険治療のいいところであり、悪いところです。
だからこそ、“技術”や“経験”を正当に反映できるのが自費診療。
いい治療をするためには、ある程度の時間が必要だと私は考えています。
費用の違いは“質”の違い
保険と自費の差は、「材料の値段」だけではありません。
| 比較項目 | 保険診療 | 自費診療 |
|---|---|---|
| 材料 | 銀歯・プラスチック | セラミック・ジルコニアなど自由 |
| 治療時間 | 限られた時間(短め) | 1人にじっくり時間を取る |
| 見た目 | ある程度 | 要求できる |
| 料金 | 全国どこでも同じ | 医院ごとに異なる |

「早く安く治す」ことも大事です
それでも「自分の大切な人には自費治療を進めることが多い」です
自費診療にはたくさんのメリットがあります
セラミックのような材料は保険で使うことが認められていないので、
保険治療で行うことができないということになります。
それぞれのメリット・デメリット
🦷 保険診療
メリット
- 安く・早く治療できる
- 全国どこでも同じ基準
デメリット
- 材料・方法・時間に制限
- 見た目や耐久性で妥協することも
🌟 自費診療
メリット
- 見た目が自然で長持ちする
- 医師が自由に時間と技術を使える
- 最新の治療や材料を選べる
デメリット
- 費用が高い
- 医院によって価格差がある
わかって欲しい歯医者の気持ち
どちらが“良い”というわけではありません。
選択権は患者さん自身にあります。
ただ、このようなことを言ってくる患者さんもいました…
「自費の高い治療をすすめられた。ここは高い治療をすすめられる。
歯医者って金儲けしようと高い治療ばかりすすめられるから嫌だわ〜。」
ふむふむ
だとすれば、
この人お金持ってそう とか
この人は歯に興味なさそう とか
説明する人を選ぶべきでしょうか?
それはなんか違う気がしますよね笑

治療はできる選択肢を全て提示し、フラットに伝える。
相手の財布は考えない、全ての人に説明する。
ただし、断れるような逃げ道は作ってあげる。
現時点ではこれがベストだと私は考えています。
わかって欲しいのは、決してお金のためだけに自費診療の選択肢を提示しているわけではないということです。
まとめ|自分に合った治療を選ぼう
保険も自費も、それぞれに意味があります。

大切なことは
「全ての選択肢を理解した上で自分に合った治療を選ぶ」
ということだと思っています
「本当はインプラントにしたかったのに説明してもらえなかった」
こんな患者さんがいなくなることが一番です
説明をしっかり聞いて、自分に合った治療を納得して選ぶ。
それがお互いにとって本当の“いい治療”だと私は思っています🦷✨


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