子どもの滑舌が気になる?歯科医が教える“口の発達”との関係

子供の歯のこと

うちの子も最近、「さ」「た」「ら」行の発音が少しあやしくて、
会話の中で「あれ?うまく言えないな」と感じることがあります。
歯科医として見ても、これは決して珍しいことではありません。

シューパッパ
シューパッパ

うちの子も滑舌は絶望的です…笑

子どもの滑舌の多くは、口や舌の発達途中に起こる自然な現象です。
特に舌(ベロ)を上手に使うことは、正しい発音や飲み込みにも関係しています。
でもこの「ベロの使い方」って、自然にできる子もいれば、少しトレーニングが必要な子もいるんです。

今回は歯科医パパとして、子どもの滑舌と舌の動きの関係、
そして家庭でできる簡単なトレーニング法を紹介します。


目次


滑舌が悪くなるのはなぜ?

子どもの滑舌がはっきりしない原因は、実はひとつではありません。
以下のように歯・舌・口の動きなど、さまざまな要因が関係しています。

  • 歯の生え変わり:前歯が抜けて息が抜けると、「さ」「た」行が言いにくくなる
  • 舌の位置や癖:舌を前に押し出す癖(舌突出癖)
  • 口呼吸:口が開いたままだと発音が安定しない
  • 唇・頬の筋力不足:息をコントロールできない

特に「さ行」「た行」「ら行」は、舌の先端のコントロールが大きく関係します。
舌の動きがまだ未熟な時期に滑舌が悪く感じるのは、自然なことなんです。

歯や舌の発達と滑舌の関係

滑舌の変化は、歯の生え変わりや舌の成長とともに起こります。

年齢特徴発音の傾向
3〜4歳舌や唇の筋肉が未発達さ行・た行が曖昧になる
5〜6歳前歯が抜けて息が漏れやすい「し」が「ひ」になるなど一時的に変化
7〜8歳口腔機能が安定し始める自然と滑舌が改善していく

多くのケースでは成長とともに自然に改善しますが、
中には舌の使い方や筋力が原因で発音が定着しづらいこともあります。

家庭でできる「ベロの使い方」トレーニング

「舌の動き(ベロ)」をスムーズにするには、遊びながらできるトレーニングが効果的です。
無理なく、楽しく続けられる方法を紹介します👇

① 舌を上下・左右に動かす

鏡を見ながら「ベーッ」と出して、上・下・左右に動かします。
ポイントは舌の先端をしっかり意識すること

② 息を吹くトレーニング

ストローやシャボン玉で息をコントロールする練習。
息を長く安定して出せるようになると、発音が安定します。

③ 「ラララ」「タタタ」と声に出す

歌やリズムに合わせて舌を使う練習。
「ラララ」「タタタ」「サササ」などをゲーム感覚で。

④ よく噛む習慣をつける

食事でよく噛むことも、舌や頬の筋肉を鍛えるトレーニングになります。

シューパッパ
シューパッパ

口腔周囲の筋肉を鍛えることは歯並びにも影響すると言われています!!

受診を検討した方がいいサイン

成長の範囲内の滑舌は心配いりませんが、
次のような場合は一度歯科や言語聴覚士に相談してみましょう。

  • 6歳を過ぎても発音の改善がみられない
  • 舌を出す癖がある(舌突出癖)
  • 口呼吸が続いている
  • 「さ行」「ら行」が不明瞭なまま

歯並びや舌の動きをチェックすることで、
今の発音が成長の途中なのか、専門的トレーニングが必要なのかが分かります。

まとめ

  • 滑舌の悪さは多くの場合、口や舌の発達途中の自然な現象
  • 舌の動き(ベロ)のトレーニングで改善をサポートできる
  • 焦らず、遊びの延長でできるトレーニングを
  • 必要に応じて歯科や言語聴覚士に相談

滑舌は子どもの成長のサインでもあります。
焦らず、見守りながら少しずつサポートしていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました