おやつの与え方で虫歯予防できる?歯科医が教える上手なタイミング

子供の歯のこと

子どもが大好きなおやつ。
「甘いものは虫歯になる」と分かっていても、完全にやめさせるのは現実的ではありません。
実は、虫歯の原因は“何を食べるか”だけでなく、“どう食べるか”にも大きく関係しています。

シューパッパ
シューパッパ

自分も子育てをしているのでわかりますが、
甘いもの禁止は絶対無理だと思っています笑

歯科医として日々の診療の中で感じるのは、おやつの与え方を少し工夫するだけで虫歯のリスクはぐっと下げられるということ。
この記事では、「おやつと虫歯の関係」と「上手な与え方のコツ」を、歯科医の視点からわかりやすく紹介します。


おやつで虫歯になるのはなぜ?

虫歯の原因は、“時間”と“回数”にあります。
食べ物を口に入れるたびに、口の中のpHは酸性に傾き、歯が溶けやすい状態になります。
この酸性の時間が長く続くほど、虫歯リスクが上がります。

シューパッパ
シューパッパ

少し難しい話をすると、「ステファンカーブ」というものが関係しています。

日本歯科医師会HPより引用

できる限り酸によって歯の成分が溶け出す時間を減らすことが重要です。

つまり、おやつの内容よりも「だらだら食べ」や「回数が多い」ことが問題なのです。


おやつを与えるベストタイミングは?

理想は1日1〜2回、時間を決めて食べること。

たとえば:

  • 午前10時のおやつ(朝食と昼食の間)
  • 午後3時のおやつ(昼食と夕食の間)

このように間隔を空けることで、口の中が自然に中性に戻る時間を確保できます。
また、食後にまとめて甘いものを食べるのもおすすめ。
ご飯のあとにデザート感覚で食べれば、酸性の時間が1回にまとまるので虫歯リスクが下がります。


飲み物にも注意!

おやつのときに飲む飲み物も重要です。
甘いジュースやスポーツドリンクは、砂糖だけでなく酸も多く含まれています。

おすすめの飲み物:

  • お茶
  • 牛乳
シューパッパ
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清涼飲料水は歯の隙間まで流れていくため、要注意です!!!
100%ジュースも甘い飲み物なので虫歯になってしまいます…

逆に、ストロー付きパックジュースを長時間チビチビ飲むのは要注意です。
上でも述べた通り、ずっとお口の中が酸性になってしまうためです。


虫歯になりにくいおやつの選び方

  • チーズ、ヨーグルト、ナッツ、せんべいなど歯に残りにくいもの
  • チョコやグミなどはお楽しみ程度に(難しいかも笑)

食べたあとは、水やお茶を一口飲む・口をゆすぐだけでも効果的です。

シューパッパ
シューパッパ

外出先で甘いものを食べた時には、必ずお水を飲ませるようにしています!


まとめ

おやつは子どもの楽しみでもあり、家族のコミュニケーションの時間でもあります。

シューパッパ
シューパッパ

大切なのは「控えること」よりも、「上手に付き合うこと」だと思っています!

  • 時間を決める
  • だらだら食べない
  • 食後にまとめる
  • 水やお茶を一緒に

この4つを意識するだけで、虫歯のリスクはぐっと減ります。

歯科医としても、おやつを悪者にする必要はないと思っています。
“おやつの時間を笑顔で楽しみながら、虫歯を防ぐ”
そんな習慣づくりをぜひ今日から始めてみてください。

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